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by orangecounty47
| 2024-03-25 13:16
| 東野 圭吾
文芸社文庫NEO 小坂流加/著
20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。
人前で読んではいけないとわかってはいたが、ラストは辛くて涙をこらえるのに必死。高齢ならともかく、20代なんて。なぜ自分がって毎日思い続けるんじゃないだろうか。読み終わって驚いたのは、筆者が出版後、10年で亡くなっていたこと。今のうちに伝えなければいけない思いを書き出しておくことを体でわかったいたのだろうか。
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by orangecounty47
| 2024-02-25 18:23